スターターモーターなどに使用される軸受を、C型止め輪を使って固定するのが従来までは一般的でしたが、止め輪だけを使って軸受を固定する場合には、プリロードの機 能がなく、それにより振動や雑音が発生してしまいます。また、ウェーブワッシャーを使って固定する方法なども存在しますが、組み立ての際にムダが多いなど 問題がありました。
そこで、そのような問題を解決するために、プリロード機能を加え、振動・雑音を防ぎながら、軸受をしっかりと固定するために、単巻型重複タイプウェーブスプリングとスパイラルリングを使うことが主流になってきています。
上記方法のように、ウェーブスプリングとスパイラルリングの2つを組み合わせて使用し、軸受を固定すること、荷重が100%バランス良く、スパイラルリング→ウェーブスプリング→軸受へと伝わり、振動・雑音を防ぎます。
中には、上記機能を達成しながらコストを抑えようと、ウェーブスプリングとスパイラルリングをくっつけ、1つにした製品が市場に出回っております。しかし、2 つを組み合わせてしまうと、軸受方向に荷重がかかる際に、ウェーブスプリングが外周方向に広がるのに対し、スパイラルリングが耐えることが出来ず、その結 果スパイラルリングに不具合が生じるといった危険性があります。そのため、弊社では、2つを別々に購入することをお奨めします。